起業を通して、理想の人生を叶えるには?

起業の意義・目的のページでは、 「起業は理想的な人生を実現するための手段である」ということをお伝えしました。
起業において重要なのは、何よりも「自分がどうしたいか?」です。
ここからは、自分の理想の人生を実現するために、「どのように起業を設計したらよいのか」について、お話しを進めていきたいと思います。


うっかりやりがちな起業設計のミス

設計ミス

サラリーマンとしてどこかの会社に勤める時は、会社に提示された給与や待遇を見て、自分が納得できるかどうかで決めます
一方、起業するとなれば、何ひとつ決められたものはありません
すべてが自分次第の自由設計です。
起業において、意外とつまずくのが、ここだったりします。

多くの人は、会社員として勤めた経験があるので、ついその時のイメージに引っ張られてしまいがちです。
そして、知らぬ間に、不要なルールや制約を作ったり、負担を大きくしてしまい、会社員時代とあまり変わらない窮屈な状況を、自ら作り出してしまうわけです。
でも本当は、もっと自由で快適な形で、のびのびとお仕事をすることができます

起業は誰かにやらされるものではなく、自らやるものです。
すべてが自己責任、そして自分次第です。
だからこそ、何でも自分の好きなように決めてよいわけです。

サラリーマンの時は、歯車の一部になることを求められるので、自分の意志や想いなどは、ほとんど尊重されません。
必要があるのか謎に思うルールや作業も、守らない・やらないという選択肢は認められません。
でも、起業となれば、自分にぴったりな形を設計することが可能です。

せっかくやるとしたら、仕事そのものが楽しめたり、仕事を通して、何かしら自分の望む結果を得られたりしたらよいですよね。
そんな仕事や仕事環境を構築する上で真剣に考えるべきなのが、「自分にとっての理想の人生とは何か?」です。


自分にとっての理想の人生とは?

幸せな人生

なぜ「自分にとっての理想の人生とは何か?」を明確にすべきなのかというと、これらが起業の目的につながるからです。
目的地を決めずに歩き出せば、どこにたどり着くかわからないですよね。
起業も同じで、目的がはっきりしていないと、予想もしていなかった結果を受け取ることになる可能性があります。
行きつく先は素敵な場所かもしれないし、悲惨な場所かもしれません。
客観的に見れば、すばらしい結果であったとしても、自分にとっては望ましいものではない可能性があります。

起業において重要なのは、「起業そのもの」ではないはずです。
起業を通して自分の人生そのものが豊かになること、充実することが、何よりも大切だと思います。

だからこそ、自分の理想の人生を明確にし、それに沿うように起業の内容を設計するというのが、重要なポイントです。
なので、まずは、自分にとって何が重要で、何を優先したいのか、絶対やりたくないことは何なのか、これらを明確にするところから始めます。

会社などに勤める場合、これらについて考えさせられるようなことはないので、具体的に書き出そうとすると意外と難しく感じるものです。
でも、自分のモチベーションを維持し、途中で投げ出さないためにも、これらを事前に洗い出しておくことは、とても大切です。

世間一般の幸せや成功のイメージにとらわれず、自分自身が本当に幸せを感じること、喜びを感じること、心地良く感じることについて、頭で考えるというより、むしろ心に問いかけてみていただけたらと思います。

  1. あなたはこの先、どのような生き方をしたいですか?
    (興味を持ったものを好きなだけ学びたい、大切な人との日常生活を豊かなものにしたいなど)

  2. あなたの幸せにおいて、特に重要なこと、優先したいことはなんですか?
    (大切な人と一緒にいること、新しい経験をたくさんすること、時間を自由に使えることなど)

  3. あなたがやりたくないことは何ですか?
    (長時間の通勤、早起き、苦手な相手と顔を合わせることなど)

特に決まりはありませんが、漠然と「お金をたくさん稼ぎたい」とかはNGです。
お金をたくさん稼ぎたいなら、お金を稼いで何を得たいのかを具体的にするようにします。
ストレスなく仕事をするという点では、何よりも「やりたくないこと」を明確にし、これを極力避けるというのが、長続きのポイントです。


理想的な人生を叶えるための起業設計方法

起業設計方法

自身の理想の人生を明確にしたら、今度は、それに沿うように起業の内容を設計していきます。

たとえば、時間と場所に縛られたくないということであれば、実店舗にお客様が来店することを前提としたビジネスは避けなければなりません。
そして、どうしたらオンライン上でそのサービスを提供できるか、どうしたらオンライン完結でビジネスが成り立つのかを考えることになります。

サービスを提供しようと思った時、実店舗を持つのか、オンライン上だけで展開するのかでは、ターゲットも戦略もまったく変わります。
だからこそ、何をやるか以上に、どうやるかは、大きなテーマです。

自分の理想に基づいてビジネスを設計しようとすると、それなりの制約が生じることに気付きます。
それは、時間や場所だけでなく、コストや商圏エリア、労力などさまざまです。
でも、制約があるからこそ、頭を働かせ、具体的な戦略を考えることができるようになります。
何もかもが漠然としていると、適切な打ち手も考えようがありません。
もし、すぐに自分の理想通りにするのが難しかったとしても、理想形がわかっていれば、そこにつながる範囲で暫定的な方法を考えることが可能です。

問題や課題が具体的になるほど、対策は打ちやすくなります。
そして、そのひとつひとつの工夫の積み重ねが、ビジネスを強く、オリジナルなものにしてくれます
このようなプロセスを経るうちに、自分で自分のビジネスの主導権を握り、コントロールしている感が出てきます
その頃には、自分でビジネスを作り上げていることへの、確かな手応えを感じられるはずです。

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